Movie
002

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

原 題
Extremely Loud and Incredibly Close
原 作
ジョナサン・サフラン・フォア「エブリシング・イズ・イルミネイテッド」(映画化タイトル『僕の大事なコレクション』)
監 督
スティーヴン・ダルドリー
製作年
2011年
製作国
アメリカ

★★★★☆

奇しくも3.11の東日本大震災、9.11の同時多発テロは同じ11日に起きた。
そして、3.11から1年を迎えた日本で、
共通点を感じながら、共感を持ってこの作品を観た。

9.11で父を亡くした少年オスカーは、
父の突然の死を受け入れられない。
大人は事実を受け入れるのに、理由を求めない。
しかし、子どもはどうして起こったのか、なぜそうなったのか、
好奇心も手伝い、すべてに理解を求め、納得しないと前に進めない。
そして、オスカー少年はその願望が人よりもちょっと強い繊細な少年。

喪失感を無理に埋める必要はない。
空虚感を受け入れる。
安易な癒しで自分をごまかさず、
オスカーのように苦しいけれど、時間がかかっても向き合う。
正解のない理由を求め続けることは、エネルギーが必要だが、
それに答えを出せる人は強い。
一人ではなく、助け合えば乗り越えれることもあると教えてくれる。

2012.03.12

Book
004

極業乃学

タイトル
「仏果を得ず」
著 者
三浦しをん
出版社
双葉社
初版発行日
2007年11月25日
価 格
1500円

★★★★☆

「極める幸せ」

以前、落語家立川談志さんのインタビューの中で、こう言っていた。
『スポーツ選手の場合、有名選手と名もない選手の差は努力ではなく、才能と「好きであること」の度合いが違う』と。

『仏果を得ず』の主人公、健は文楽を学び始めて13年目。
文楽の世界では、まだまだ若手大夫が文楽に文字通り生活の“全て”を捧げて「芸」の道に生きる姿を描いている。
“全てを捧げる”とは言葉では表せても、それを実行するのは本当に難しい。
生きているうちに熱中するものを見つけることができた人は、極めるために、一日でも長くそれをするために長生きしたくなる。

あなたにとって一生をかけて極めたいものとは何?
著者がページを送るたびに、それがあることの素晴らしさを教えてくれる一冊。

この本を貸してくれた友人に感謝。

2012.03.12

Book
003

読書乃進

タイトル
「さがしもの」
著 者
角田光代
出版社
新潮文庫
初版発行日
2008年11月1日
価 格
438円

★★☆☆☆

 

読書はすごく個人的なもの。

しかし、本当は作者をはじめとした“誰か”や“どこか”と繋がることができるものだと思う。

「この本が世界に存在してよかった」

そう思える本に出会えることの本当の幸せを教えてくれる。

小学校の頃、毎週末のようにバスケットの練習の後、

自転車を走らせ学校区域外の図書館へ友だちと通った。

背丈の倍はあるのではないかと思う本棚、

学校にはない珍しい数の本たちに心が弾んだ。

いつか、ここの本を全部読んでみたい・・・

 

この本を読むと、自分の読書履歴を辿りたくなりますよ。

2012.03.08