Culture
001

『Mr.Children―POPSAURUS2012』

講 演
『Mr.Children―POPSAURUS2012』
キャスト
Mr.Children and more
公演日
2012.04.29
会 場
Yahoo!ドーム

★★★★☆

携帯電話で、“ミスター”と入力すると一番上に「Mr.Children」と候補がでてくる。
国民的に知られるバンドであることがわかるだろう。

今回、結成して20年を記念したライブ、POPSAURUS2012inYahoo!ドームに行ってきた。

3万8千人の観客に対して、5人のメンバーのみ。
エンターテイメントの威力を感じ、
3万8千人という性別も年代も生活環境も異なる人たちが、
ひとつの場所に、Mr.Childrenの歌を聴きたくて、
共有したくて、集まっているリアルな空間であった。

もし、Mr.Childrenが愛や恋の歌ではなく、家族について歌っていたら…
政治について語っていたら・・・
日本について問題定義を投げかけていたら・・・
どうなったのだろう。
考えずにはいられない力がそこにはあった。



Movie
005

マイネーム・イズ・ハーン

原 題
MY NAME IS KHAN
監 督
カラン・ジョーハル
キャスト
シャー・ルク・カーン、カジョール、ジェニファー・エコルズand more
製作年
2010年
製作国・地域
インド

★★★★★

「私の名前はハーン、テロリストじゃない」。
この言葉をアメリカ大統領に伝えるために旅を続ける主人公ハーン。

9.11後、世界は一変した。
日本で生活していると実感はあまりないが、
アメリカ社会はイスラムに対するあからさまな差別が横行していたという。
イスラム教であることを隠す人、
名前を変える人もいたという。

主人公はアスペルガー症候群を患うリズワン・ハーン。
リズワンの家は敬虔なイスラム教徒である。
母は幼いころから彼に、
「世の中には2種類の人間しかいない。
良い事する人と、悪い事をする人。」
人間の違いはそれだけだということを教えてきた。
シンプルな言葉の中に、人種、宗教、身分など全てを超越して、
“善人”と”悪人”しかいない世の中であることを説いているのだ。
この教えを懸命に信じるハーンの姿は、
色眼鏡をして世の中を見る私たちに、透明の眼鏡を差し出してくれるだろう。

こちらの映画。インド映画らしくなく、
最後は誰も踊らないのでご了承ください。

追伸:NYでテロが起き、その後、ごく普通の若者がテロリストと決め付けられ、拘束された事実を当事者の証言によって描かれた『グアンタナモ、僕達が見た真実』も併せて観てもらいたい。

2012.04.17

Book
006

隣りの女

タイトル
『隣りの女』
著 者
向田邦子
出版社
文春文庫
初版発行日
1984/01
価 格
495円

★★★☆☆

向田邦子さんは昭和56年8月の航空機事故で不慮の死を遂げた。

この作品は、その亡くなった年に出版されたものである。

著者の本は、「あ・うん」から始まり、「家族熱」、「父の詫び状」、「きんぎょの夢」など、

読んできた。

向田さんは正の感情よりも、

負の感情を的確に、またツボをはずさずに表現する。

そして、心の中はたとえ家族であっても、夫婦であっても、分からない。

闇に包まれ、闇があるからこそ成立することを教えてくれる。

「隣りの女」でもそうだが、家庭のあり方、家族に普通はない。

隣の花は赤いと言うが、「基準はあなたよ」と言ってくれているようだ。

2012.04.06