Culture
002

『世界報道写真展2012』

展示会
『世界報道写真展2012』
公演日
2012/6/9~2012/8/5
会 場
東京都写真美術館

★★★★☆

「論より証拠」、「百聞は一見にしかず」という言葉の中には、
自分の“眼”がある。
写真は、撮り手の“眼”に“感情”をプラスし、写しだす。
写心。
ここには、一見の価値がある。

『世界報道写真展』は、日本を含め世界中で200万人以上の人々が目にする最大級の写真展である。
オランダで開かれた世界報道写真コンテストにより、
今年も5247人(124の国と地域)の写真家が応募した10万1254点の中から、
受賞作品が選ばれているそうだ。

1枚の写真が人を変える。
1枚の写真は世界を変えられる。

世界中で吹き荒れている“反体制”の風が、
灰色をして舞っていた。

※写真は、世界報道写真大賞
World Press Photo of the Year 2011: Samuel Aranda, Spain, for The New York Times
サムエル・アランダ(スペイン)ニューヨークタイムズ紙向け
イエメンのサヌアでサレフ大統領に対する抗議の最中に負傷した息子を抱きかかえる女性

2012.07.31



Book
007

つくることば いきることば

タイトル
『つくることば いきることば』
著 者
永井 一正
企 画
仁科 幸子
出版社
六耀社
初版発行日
2012/03/03
価 格
1,575円

★★★★★

JRや東京電力、つくばエクスプレスなどなど・・・
数々のシンボルマークを制作した永井一正氏。
御年83歳が真剣に紡ぎだす“生”の力。

魂とことば。
思想と絵画。
創作することと生命と向き合う著者の織り成す表現が、じわじわと心に浸透してくる。

“創る”ことを仕事にしているものとして、
何かを感じ、考え、行動し、言葉を発してくれる人がいる限り
創り続ける意味があると、自分自身を納得させてくれる。

2012.06.19

Movie
006

ザ・ファイター

原 題
THE FIGHTER
監 督
デヴィッド・O・ラッセル
キャスト
マーク・ウォールバーグ クリスチャン・ベール エイミー・アダムス and more
製作年
2010年
製作国・地域
アメリカ

★★★☆☆

ボクシングというスポーツは、題材になりやすい。
三島由紀夫や沢木耕太郎、ヘミングウェイも魅了されたこのスポーツの奥底には
孤独や悲しみ、苦悩や絶望、ほんの少しの希望が見え隠れしているからではないだろうか。

この映画では、ボクシングを通して、“家族”のあり方も描いている。
主人公であるミッキーの家族は、
アメリカの中流で、一般的な家族の部類に入ると思うが、
それにしても登場人物各々の思いやりが“独りよがり”になりがち・・・

そこに登場する第三者のミッキーの恋人のシャーリーン。
家族と離れ、トレーニングすれば勝てると提案するが、
この彼女もまた押しが強い、強い。
やはり、男性は母親と似たタイプに惹かれるのであろうか・・・
などと思っているともう終盤。

街の人からの愛、恋人からの愛、家族からの愛に守られながら、
でもボクシングと自分自身の孤独に向き合うミッキーは、
背負うもの、守るものがある強さを感じる。
それは、無目的に人生を消耗している、今日の日本人よりは、
幸せなのかもしれない。

2012.06.05