Book
009

きみを想う夜空に

タイトル
『きみを想う夜空に』
著 者
ニコラス・スパーク
翻 訳
雨沢 泰
出版社
エクスナレッジ
初版発行日
2007/11/29
価 格
1,575円

★★★★☆

 ニコラス・スパークスの作品は、「君に読む物語」、「ラスト・ソング」と3作目。
 彼は恋愛小説の天才といわれているけれど、それだけではない、家族との繋がりや絆を書いた作品が好き。

 想う人を待つ側、待たせる側、待つ側に忍び寄る側、そして、その家族たち。
 どの人物に共感するかで、今のあなたの立ち位置を投影している。

 相手をもっと思いやれたら、あの時の言葉は正しかったのか、この決断は間違っていなかったのかと登場人物がそれぞれ自問自答する背景には、あたたかさを感じる。

2012.10.02

Book
008

タイトル
『恋』
著 者
小池真理子
出版社
新潮社
初版発行日
2003/1/1
価 格
710円

★★★★☆

 自分が完璧だと思っていた事柄が、一つバランスを崩した時、それは音を立てて崩壊していく。
 奇妙な三角関係のバランスが、本人たちにしか分からない関係で保たれていた。しかし、ある日、そのうち一人が他者へ一途に求めていたのは、彼の肉体ではなく、目に見えない、形のない“精神”であった。

 この本人たちにしか分からない関係。特異な関係かと思われるが、意外にも多く存在しているのではないだろうか。
 言葉では表せない関係、同僚、友だち、恋人、家族……など枠にはめようとすること事態、ナンセンスであるようにも思える。

 山口瞳さんが、「小説とは男女のことを書くもの」と言っていたが、まさにこれは「小説」である。

2012.09.24

Book
007

つくることば いきることば

タイトル
『つくることば いきることば』
著 者
永井 一正
企 画
仁科 幸子
出版社
六耀社
初版発行日
2012/03/03
価 格
1,575円

★★★★★

JRや東京電力、つくばエクスプレスなどなど・・・
数々のシンボルマークを制作した永井一正氏。
御年83歳が真剣に紡ぎだす“生”の力。

魂とことば。
思想と絵画。
創作することと生命と向き合う著者の織り成す表現が、じわじわと心に浸透してくる。

“創る”ことを仕事にしているものとして、
何かを感じ、考え、行動し、言葉を発してくれる人がいる限り
創り続ける意味があると、自分自身を納得させてくれる。

2012.06.19